かつて織田信長の重臣として仕え、信長の娘・冬姫を妻に迎えた、近江国日野城主・蒲生氏郷。その氏郷が築いた「松阪城址」を訪ねてきました。
ちょうど台風23号が太平洋上を通過しており、空は灰色に沈み、小雨が静かに降る中での散策となりました。石垣にしっとりと染みる雨粒が、城の歴史と重なり合い、かえって往時の面影をより深く感じさせてくれました。
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駐車場から歩き始めてすぐのところに大手門跡がありました。
現在はその痕跡は殆ど残されていません。

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しかし、大手門があったとされる場所の手前に、外堀の一部だという細い川が残されていました。

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大手門を潜ったところが城への入り口となるところです。
無粋な電柱や電線が多くて、折角の景観を損ねてしまっています。

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画像処理で電柱や電線、看板などを取り除いてみると美しい石積みの景観が蘇りました。

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近江坂本の石工集団「穴太衆」により、自然石を積み上げた石垣は見上げるほど高く聳えていました。

今日はさわりの部分だけですがこの後、城跡の内部に進むことになります。