夜半に降った雨が静かに上がり、庭にはしっとりとした空気が漂う朝。
体をほぐしていたひととき、ふと目に留まったのは、木々の葉に残る小さな水滴たち。
それぞれの葉が、雨の記憶を抱えて輝いているようでした。
今回のブログでは、そんな「雨の名残り」を写した写真を紹介します。
一枚一枚に、季節の移ろいと自然の繊細な表情が映り込んでいます。
どうぞ、雨上がりの庭を歩くような気持ちでご覧ください。
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「細い松葉に宿る水の珠」
風も音も吸い込まれ、ただ光だけが揺れる。
小さな命の器が、秋の静けさを抱いているようでした。

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「水滴が描く、松葉のレース模様」
細く伸びた松の葉に並ぶ水滴は、まるで自然が編んだガラスのレース。
光を受けてきらめき、背景のぼけが幻想的な舞台をつくり出して居ました。

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「水滴がつくる見事な造形」
光を受けて輝くその姿は、自然が描いた一瞬のアートですね。

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水滴は、空から落ちてきた小さな鏡。
木の名前が分からなくても、その美しさは誰にでも伝わってきます。

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名も知らぬ木の枝先に、静かに並ぶ水の粒。
風も語らず、ただ光だけがその存在を祝福しているような気がします。

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葉の先に並ぶ水滴は、秋の雨が残した手紙のようです。
読むことはできなくても、感じることはできます。

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「差し出された一枚の葉に、自然の気持ちがつたわる」
「どうぞ──って言われても、飲めませんよね」
差し出された葉の姿に、つい受け取ってしまいそうですが、でもこれは自然のジョーク。
見るだけで、心が潤います。

今日はこれから三重の松阪、伊賀上野へ出かけることになっています。