10月6日の夜は、中秋の名月でした。
すっかり忘れていたのですが、ふと二階にある自室の窓から空を見上げると、雲間に浮かぶ美しい月が目に飛び込んできました。
薄くたなびく雲が、かえって月の輝きを引き立てているようで、しばし自然の演出に見惚れてしまいました。
慌ててカメラを手に取り、レンズを月に向けたそのとき――
東京へ向かう旅客機が、夜空を横切っていきました。
月と飛行機が交差する偶然の美が重なり、気が付けば何枚もシャッターボタンを押していました。
満月が夜空を照らす10月の宵。
左に輝く月の隣を、斜めに走る光の軌跡が横切る。
偶然、飛行機雲を残しながら旅客機が夜空を横切って行きました。
それはまるで流星の様に静寂の中に動きを感じるものでした。
撮影時刻は午後6時半過ぎ、風は穏やか。
東に向かって飛ぶ旅客機はきっと東京行き。
静けさの中、ひとすじの光が空を裂いて飛び続ける夜間飛行…
旅客機の窓から月を眺めている人の顔が目に浮かびます。
そこには誰かの旅路があることを知りました。
静けさの中、ひとすじの光が空を裂いて飛び続ける夜間飛行…
旅客機の窓から月を眺めている人の顔が目に浮かびます。
そこには誰かの旅路があることを知りました。





コメント
コメント一覧 (4)
Ippei
が
しました
きっと、月も飛行機も湖都の四季彩さんに撮ってもらいたかったのでしょう。
私も同じころ月を見上げていましたが、薄雲に霞んでいました。
今年の名月、こんなにきれいだったのですね。
Ippei
が
しました
ご丁寧なコメント、心に染み入りました。
月と飛行機が交差する一瞬に、物語を感じていただけたこと、とても嬉しく思います。月の撮影は毎回試行錯誤ですが、今回は空の澄み具合に助けられました。これからも、
空の詩を少しずつ紡いでいけたらと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Ippei
が
しました
同じころに月を見上げておられたとのこと——その薄雲に霞む月もまた風情がありますね。
名月の美しさは、晴れ渡った空だけでなく、雲のヴェール越しにも心に残るものです。
Ippei
が
しました