暑かった夏が過ぎ早や今年も10月に入りました。今日も先日の散歩の続きです。
黄色い花を撮ったあとしばらく歩いていると、河原の土手の下の方で白い花が風に揺れているのが目に入りました。
この道を通るたびに見かける、馴染みのある花――ガウラです。
「今年も咲いてるな」と、嬉しくなって近づいてみたのですが、足場が思いのほか悪くて……。
思うような角度から撮影できなかったのが、少し心残りでした。
まだ開いていない蕾は赤く、細かな毛に包まれて静かに時を待ちます。
そのすぐそばで、咲いた花が語りかけているような・・・。
風に揺れるその姿は、儚くも力強く。
今年も変わらず、ここに咲いてくれたことに感謝。
足元は不安定でも、花はしっかりと根を張り、季節の訪れを告げるように咲いていました。
細い毛に守られている蕾は希望に満ち、開いた花は今を謳歌し、役割を終え萎んだ花は哀れに見える。
ぼんやりとした背景が、花の白さを際立たせ、河原の静かな朝の空気を感じさせます。
細長い花びらが風に舞うように広がり、繊細な雄しべと雌しべが陽の光を受けて輝いています。
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コメント
コメント一覧 (2)
レンズの力でいろいろなことを知らされ、言葉が心に響く今日の花。
Ippei
が
しました
私も以前は、ガウラの花をふわりと揺れる白い塊として眺めていました。
でも、レンズを通して見つめるうちに、産毛のような繊細な質感や、風にほどけるような姿に心を奪われることが多くなりました。
花の奥にある静かな物語に気づかせてくれるのは、こうして言葉を交わせる時間のおかげです。
今日の花が、少しでも心に響いたなら嬉しい限りです。
Ippei
が
しました