ガーベラは19世紀の末、ドイツの医師で植物学者のトラウゴット・ゲルベルという人によって発見されました。
彼の名前「Gerber」にちなんで「Gerbera(ガーベラ)」と命名されたんだそうです。
H1005466 (2)
原種「ヤメソニー」と他の原種を交配して、現在では約2千種類以上が存在していると言われて、ガーベラの中心部「花芯」は、白芯と黒芯に分かれます。
H1005463 (1)
例えば、ピンクの花びらでも白芯なら優しくふんわり、黒芯ならキリッとモダンな印象に。
白芯+白花びらは清らかさが際立ち、ウェディングにもよく使われます。
H1005531 (1)
そして、この花は贈る本数によって意味が変わるのもユニークな花でもあります。
 本数と花言葉 は・・・
  1本:「ひとめぼれ」
  2本:「あなたは私の運命の人」
  3本:「愛しています」
 12本:「恋人になってください」
100本:「結婚してください」・・・なんだだそうです。
H1005467 (1)
 ガーベラは日本名を「扶郎花」(ふろうか)といいます。
また、色によっては「花車」(はなぐるま)とも呼ばれています。
H1005468 (1)
そして、この「扶郎花」には、こんな逸話があります。
・・・*・・・
 むかし琵琶の湖のほとりに、小さな村がありました。
 その村には、春になると一輪だけ咲く、不思議な白芯の扶郎花が咲いていました。
H1005468
 その花は、誰にも摘まれず、誰にも触れられず、ただ静かに湖畔の霧の中に咲いておりました。
 ある年のこと・・・村に住む娘「澪(みお)」が、祖母の遺した日記の中に、その花の押し花を見つ  
 けました。

H1005469 (1)
 その祖母の日記にはこう書かれてありました——
 「わたしがこの花を見つけた日、私は大切な人を失いました・・・」と。
 澪は不思議に思い、祖母が若き日に歩いた道を辿ってみることにしたのです。
H1005469
 澪は村から村へと旅をし、人々の語る祖母の面影を集めてゆきました。
 祖母の足跡を探るうち、ある日一人の絵描きに出遭い祖母のことを話していると・・・、
 絵描きさんは『その方を描いた絵があります』と云って、その絵を見せてくれました。
湖のほとりに立つ女性が白芯の扶郎花(ガー
そこには、白芯の扶郎花を手にした女性が、湖のほとりに立っていましたが、顔は少し霞んでいました。「絵はどこか寂しげに描かれています」
H1005470 (1)
  やがて澪は、湖畔の古い神社にたどり着きました。
 そこには、春の霧の中、一輪だけ咲く白芯の扶郎花が咲いています。
 大きな木の下のその根元あたりに、祖母が若き日に書いた手紙が埋められていると聞き、掘り起こし 
 てみると・・・。
 小さな陶器の壺にはしっかりと蓋がしてありました。
 丁寧に蓋を外して、中に入れられていた一片の手紙を取り出すと、
  手紙には、戦争で失われた恋人への想いと、
 その悲しい記憶を封じるために花を捧げたことが綴られておりました。

H1005530
  「戦の時代に、私は恋する人を失ってしまいました。私は何とか忘れるために、この花を捧げまし
 た…けれど、どうしても忘れることはできません」
 澪はその手紙を読み、祖母の記憶を胸に刻み込みながら、自らも白芯の扶郎花を手に、湖のほとりに 
 立ちました。
 その姿は、まるで祖母の記憶が時を越えて蘇ったように見え、その後、村の人々はこう語り継ぐよう
 になりました。
 「春の霧の朝、湖畔に白芯の扶郎花が咲くときには、忘れられた記憶がそっと目を覚ますそうな。
 それは、愛と哀しみを抱いた者の魂が、花に宿っておるからじゃ・・・」と
H1005464 (1)
『黄色のガーベラ』は花びらの形状、中央の花芯の構造、そして周囲の蕾の様子からも、典型的なガーベラの特徴が見て取ることができます。
特にこの花は芯が淡色(白芯)で、柔らかく優しい印象を与えるタイプです。
黄色のガーベラは、「希望」「前向きさ」「再生」の象徴です。