梅雨の晴れ間が広がった快晴の朝。
『今日の光加減だと美しい光芒が撮れるかも知れへんなあ』と、ふと思いつきました。
『さて近くでこの時間に光芒を撮れるとしたら』と頭に浮かんだのは坂本城址公園の大木です。
早速へ行ってみることにしました。
適当な水蒸気に青空と太陽の強い光、そこは思いがけない発見が待つ時間でもありました。
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坂本城址への入り口の太鼓橋の手前で、右上から木の葉の間に差し込む力強い陽光に出遭いました。
この瞬間自然のドラマの始まる予感がします。

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城址公園内にある目的の大木を、根元から見上げるアングルで撮ることにします。
木の葉の隙間から漏れる太陽の光が風によって変化し、連続シャッターの中から選び出した一枚です。

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複数の樹が見えるようですが、本来の幹は枯れて伐採され、地上約50センチ付近で新しい枝が伸び、やがて太い幹となった大樹です。
少しずつ木の周りの位置を変えながら、腕をいっぱい伸ばして真上に向けて撮っています。
バリアングルのバックモニターを見て撮っています。

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右側へ移動しながら、太陽の位置の変化を楽しみながら撮影。
光の印象がわずかに変化する様子は見逃せません。

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さらに右方向へ回り込みアングルの違いを楽しむ。
同じ樹木でも光による微妙な違いを作り出す魅力は自分の想像を超えます。
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少し離れたところにヤマハゼの木がありました。
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ヤマハゼの木に注目。
ふと見上げると、花が咲いていることに気づきます。
季節によって隠されていた美が見えるときでもありました。

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小さな花がたくさん咲いている様子をズーム。
近くで眺めるとその繊細さに驚きます。

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『へぇー‼ ヤマハゼの花って意外にキレイなんや』思わず心で呟きました。
意外にも美しいヤマハゼの花。秋に見る実の姿とはまた異なる魅力を感じます。
更にもう少し近付いて見ました。

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儚さを纏った花。
足元には落ちた花びらが敷き詰められ、短い美の名残りを感じさせる光景でした。