今年も六月を迎えました。
少し陽が差し込んではいますが後に雨が降り出しそうな朝、松の木の下に生えたドクダミを抜くことにしました。
厄介者として見られがちなドクダミですが、どんな環境でも逞しく生き抜くその生命力には感心させられます。
この季節になると白い花を咲かせ、「どうだいこんなに元気だよ」とまるで誇らしげに語りかけてくるようです。
そんな姿をカメラに収めてみました。
厄介者ではなく、小さな主役として切り取った彼らの表情、少し優しく見えてきたでしょうか。
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微かに差し込む光を背景にしたドクダミの花
屏風に描かれた絵のような雰囲気。

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どんよりとした曇り空から一条の光が差し込みドクダミの花にスポットを当てました。

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奥にあるシランの大きな葉をアクセントに幽玄の世界へ誘います。

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光が差し込むと、このような別の美しさを見ることも出来ます。

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ハウトゥイニアという洒落た別名を持つこの草ですが
古くから日本の三大薬草のひとつとして知られています。
やっぱりこの草の真骨頂はこのような逞しさでしょうか。

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酸性土壌によく生えてくるらしいドクダミ。
何時もため息交じりに眺めているやっかいな植物
今日は写真の主役を務めました。

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こうして眺めて見るとドクダミもまた愛すべきなのかも知れません。
しかし、全体の美観を壊すためこの後に小型のスコップで奥深く掘り下げ全て抜き取りました。
それでも僅かに切れ残った根から、また次々と新しい芽が出てくるはずです。