ヒメフーロ(姫風露)」という花をご存じでしょうか。
小さく可憐な姿で、自然の景色にしっとりと溶け込む美しい花です。
華やかさとは縁遠いものの、我が家の庭では欠かせない存在で、控えめながらもその魅力を放っています。
まるで庭の名脇役のように、そっと彩りを添えてくれるのです。
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ヒメフーロ(姫風露)はフウロソウ科の植物で、直径1.5センチ程の小さな花です。

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ピンク色の小さな花を咲かせ、葉や茎には細かな毛が生えているのが特徴です。
日本では伊吹山や鈴鹿山脈の霊仙山など限られた地域に自生しており、
絶滅危惧種に指定されている地域もあります

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薬草としても利用され、「医者泣かせ」と呼ばれるほどの効能を持つとされ、
花後に遠くまで種を飛ばして、場所や土を選ばず増えていきます。

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ヒメフウロは近づくと、塩を焼いたときに似た独特の匂いがします。
しかし、決して不快な匂いではありません。

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庭のあちらこちらに自由に咲き誇るヒメフーロ、とても風情があります。
カラスノエンドウが繁る中にも同化して、まるで「妖精」のように咲いています。
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写真は変わりますが、
ヒメフーロと一緒に咲いているカラスノエンドウです。
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春の訪れを告げる野草の「カラスノエンドウ」です。
春から初夏(3月~6月)にかけて紅紫色の小さな花を咲かせ、巻きひげを伸ばして周囲の植物に絡みつきながら成長します。

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春の訪れを告げる野草として親しまれる雑草「カラスノエンドウ」
根に根粒菌を持っており、土壌の窒素を固定するため、緑肥として利用されることもあるのこと