春の訪れとともに気温が上昇し、湿度が高まると、湖畔はたびたび春霞に包まれます。
普段はくっきりとその姿を見せる琵琶湖も、この季節には柔らかな霞がかかることが多くなり、景色の表情が一変します。
その幻想的な広がりは、まるで夢の中にいるような美しさを醸し出し、心を穏やかにしてくれます。

そんな春霞に包まれた湖畔を、ゆったりと散歩してきました。
時間の流れを忘れ、淡くぼやけた風景に心を委ねながら、静かな春の息吹を感じるひとときでした。

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突然大きな羽音に驚きました。「鷺」でしょうか?
浅瀬にいた様ですが、私の足音に気付き飛び立って行きました。
慌ててカメラを向け、何とか・・・
愛用カメラの機動性が役立った一枚です。

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岸辺の柳が水面にリフレクションして幻想的な景色を作り出していました。

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雲の向こうに昇る太陽も霞み、柔らかくなった光がヤマハゼの葉を照らしています。

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おや? コレは散った桜の花の様ですが、蜘蛛の糸に吊られて揺れていました。
何も無い景色の中の面白く、貴重な彩りです。

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霞は少なくなりましたが、まだクッキリしません。
釣り人が浅瀬に入りバス釣りを楽しんでいる春らしい風景です。

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湖畔にある柳の大木
新緑に覆われ始めた湖畔緑地の大柳もちょっと神秘的に見えます。

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湖上を照らす太陽の光の中、自然に生えた柳の幼木に自然の息吹が感じられます。
去年はまだ小さかったこの柳、これからどんどん大きくなりますよ。
対岸の「三上山」も霞んでいます。

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根の分はは殆ど湖中にあるこの柳もかなりの大木です。
長閑な春のひと時でした。